瑞雲寺だより(第3号)

平成15年10月14日(火)金龍山瑞雲寺において新潟県長岡市「古志の会(代表:亀川純一氏)」の会員の方約30名来山し「工女の墓参拝団交流会」が行われました。

長岡出身者が多い佐野製糸工女の墓を参拝し、15時30分ごろ瑞雲寺に到着、庫裏にて交流会が行われました。交流会のお話では長岡ゆかりの方が工女の墓に正式に参拝することは初めてのことだそうです。遠い異郷の地で亡くなられた工女の方は、長い時を経て、故郷の人が参拝に来てくれるのをみて、おそらく、あの世でうれしいといっていることでしょう。
16時30分、交流会が終わり、瑞雲寺本堂にて工女ゆかりの物を見学。この写真は住職が時計と幕の説明をしているところです。
佐野製糸工場の佐野社長が亡くなられた時に女工達が瑞雲寺に奉納した幕佐野製糸工場の社長は女工達に大分慕われていたことがこの幕で分かります。
大正5年とありますから90年近く経っておりますが、幕の状態はすこぶる良いです。
女工達が拝んでいた観音様を参拝する古志の会の方がた
通称「乙女観音」と呼ばれています。この写真ではちょっと見にくいかもしれませんが、頭をちょっと下へ向けて乙女が少し恥らっている姿のようにも見えます。
佐野製糸工場社長の位牌の説明を聞く古志の会の方がた
「釈 理憲 居士」と書かれているのが社長の御位牌です。

後ろの白黒写真は工女たちが大正6年日光へ参拝した時の集合写真です。まるで学校の修学旅行のような感じが致します。いわゆる女工哀史にみられるような過酷な状況のもとで働かされていたのではないかと思っていましたが、交流会でのお話では大正3年、大正博覧会で名誉大賞を受賞したのを祝って、見学希望者約70名を率いて帝国ホテルに宿泊したというエピソードを聞き驚きました。(帝国ホテルですよ!!)佐野製糸の社長は特に女工の教育に熱心でした。その結果が瑞雲寺に奉納した幕に見られるようにとても慕われるようになったのでしょう。


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