瑞雲寺だより(第4号)

最近面白いものを仙台で買いました。

その面白いというものは下駄です。下駄といっても左の写真にあるような歯の低い下駄ではありません。
しかも、二本歯ではなく、憧れの一本歯の高下駄です。私が法螺貝を吹く関係上購入いたしました。
しかし、かっこいいなぁ。
高さは20センチあります。
店にはもっともっと高い高下駄がありました。
履物屋さんはあまり高すぎても良くないとおっしゃっていました。あるお客さんは歯が高すぎて履きにくいということで歯を短く切ったそうです。
私が履いているところです。
歩いているときは意外と安定して歩けますが、止まると不安定になります。これがバランス感覚を養うのでしょうか?皆さんも一本歯の高下駄を買って試してみましょう!!

 一本歯の高下駄を買った履物屋さんに聞いてみると、「最近一本歯の高下駄が売れるんです」という。どのような方が、購入するのですか?と聞いたところスポーツ関係の方が多いというのです。次に応援団、空手部の順だそうです。私は山伏や修験道関係の方が大多数だと思っていたのですが、意外でした。
 なぜ、スポーツ関係の方が購入するのかいろいろ調べてみたところ、一本歯の高下駄は、身体感覚を養うのに大変効果的だということでした。さらに一本歯の高下駄履くことによってバランス感覚、腰痛や膝の痛みをなくす効果もあるそうです。
 そんな一本歯の高下駄を流行させたのが、いまNHKの人間講座で出ている甲野さんと言う武術家の方のようです。(間違っていたらごめんなさい)現在でも武術家がいるとは正直言って驚きました。ちょっと本屋で立ち読みしてみるとなかなか面白いことが書いてありました。その中に「朴歯の高下駄でなるべく音をさせずに、しかも手を振らずに歩くものである。この音をさせず、ということは、路面の状態が悪くて、つまずきそうになる時、瞬間に身体を安定させるために重要であり、そのため、朴歯の前鼻緒は、かなり緩めにすることが必要である。
 手を振らず、をいうのは、もともと日本人の歩行法は江戸時代までは、道具を使うことを前提とした、半身半身の、いわゆる”ナンバ”と呼ばれる体の運用法であったからである。
 刀を使うにも、鋤で畑を耕すにも、右手右足が前に出た、半身の姿勢になることは、体の使い方として自然であるが、江戸時代は歩行法まで、この姿勢がそのまま運用されていたのである。・・・・・・・・・・・・最近は日本でも靴のままでいる時間が長く、そのため、健康の面でも、運動能力の面でも、”ハダシ”の必要性が説かれているが、朴歯は不安定なだけに、”ハダシ”以上に足や足指への刺激が強く、その面からも、興味のある方は実行されることをお勧めしたい。」とあります。
 なるほど、その”ナンバ”の歩き方の解説を読んで修行時代を思い出しました。歩く時は胸のあたりに叉手(胸に手に置くこと)をし、スッスッ・・・と足音をさせないで歩けと教え込まれました。この歩き方をすれば着物は着崩れることはありません。(和服も同様)なぜなら西洋式の身体をねじる歩き方ではないからです。私の修行時代の同安居(同級生)に、私は「何でこんな無意味な修行を続けんのかなぁー」と聞いてみたら、同安居は「君の言うとおり確かにこんな修行は意味ないかもしれない、しかし動作のしにくい衣や着物を身に着けることによって、日常生活において身体の使い方を、学ぶんじゃないかなぁ?」と言っていたことを思い出しました。私は確かに一理あると思いました。

叉手(しゃしゅ)の仕方と姿勢

叉手(しゃしゅ)の仕方です。
まず、左手の親指を中に曲げ、他の四指で拳を作り、次に右手の五指を伸ばして、左の拳を覆い
左右の肘を張って軽く胸に当てる
叉手の全体像です
両足は平行に、上体を保って、視線はおおむね四十五度くらいの角度で前に落とします。
その状態を保って足音を立てないように歩きます。

 

ホーム  戻る