うちの祖母が、「これおもしぇ(面白い)がらみでみろ、
隣の○○ちゃんど一緒に声だして読んだら、おもしぇぐて(面白くて)大笑いだった。」 私「そんなにおもしぇ(面白い)んだったら見でみっぺ」
というわけで読んでみたのが、丸森の「老人クラブだより」。本当に読んで見たら面白かったです。
事例発表
わるぐち言葉は何処へ?
丸森旭ヶ丘第三老人クラブ 舩山次男
終戦前、かつてのやろこ時代、子ども達の遊びは「遊び仲間」といわれる集団がいつも部落を中心として作られていました。その仲間の間でも離合集散しあって、いつのまにか「ガキ大将」ができていったものです。
この仲間同士が悪口での言い合いをしたり、隣の部落・仲間集団との間に起こる「けんか」では、このわるぐちは、大声で言い合われたものでした。しかもこのわるぐちは次々と、時によっては発展していって、新しい「わるぐち」ができていったものです。
現在、子どもの集団遊びが見られなくなり、一つのこうした、子ども生活文化が失われていく寂しさを感じ、記録として留めおきたいと思った次第です。
昔の子ども達の遊び相手は、自然界全てが仲間だったのです。その土地の森・林・空・鳥・獣・虫・草であっても、雲も水も風も遊び相手だったのです。鳥の鳴き声や蛙の声をまね、虫に呼びかけてあそんでやろうとしたのです。
以下の記録は「丸森の南郷・(上林・五福谷・東向・上滝」の老人たちの語り部の記憶を集めたものより抜粋しました。
記録
1、まねこと漫才 当漫才 とおになったら くったばれ
2、手を出すのは ほいどの子 わりっか椀持って ほいどすろ
3、おなごのまんなが 男がひとり まげて くやしっか石でも かじれ
4.、ひとりふたり だっぺのこ あごだら むくだっら くそさらい
5、きかずきんぺい ナス頭 割ってみだらば 種ばかり
6、にんじんはたけでやったのか 赤猫三匹なしたのか
7、めせっか目の玉 おせっか和尚様 きかせっか きんたま
8、あたまでかっち なまずの子 かっちゃん 数の子 ニシンの子 猫にとられておおさわぎ
9、竹の子へのこ 次第次第に 皮むける 十三ぱっくり 毛がはいた 十四の年まで待ってくれ 骨なし かわなし みたくなし 嘘こいだら 鬼に べろぬかれっぞ
10、みかんきんかん 酒のかん 親父のせっかん 子はきかん すもとり裸で 風邪ひかん 寺の欄干 やねふかん
11、越中富山の千金丹 はなくそ 丸めて 万金丹 それを のむやつ あんぽんたん
12、桃栗三年 柿八年 ゆづのばかやろ 十八年
13、女の木登り 下からみれば 越後大工の 墨つぼだ
14、男と女と 豆いった いっても いっても 生臭い
15、今泣いた からす 今 わらった
16、こりや こりや こーりや こんにゃくだ 味噌さえつければ 田楽だ 女郎衆の お×× がま口だ金さえ見せれば パック パック
17、たんたん狸の 金玉は 風もないのに ぶーら ぶら それを見ていた親狸 片足もちゃげて 屁をたれた
18、ぼっこれたんがら しょいあきた あたらしいたんがら しょってみでい
19、かんにんぼっと 屁 三つ
20、おっとどっこい だるまの屁 くさいど思ったら かいでみろ
21、おっとどっこい しょうちのすけ
22、おらが隣の 猫馬鹿坊主 池の中から 鮒つりあげて やいてこさして 戸棚に入れて猫に食われて 南無三宝 南無三宝
23、おなごに かまうやつ だらおけだ(だらふくべ)
24、じいちゃん 婆ちゃん 銭くんちえい 銭をもらってなにをする 針買って糸買ってじいちゃんの ちんぽこ 釣り上げる
25、かんにんぼっと いんのくそ(犬の)
26、とんびとろろ めーまって みーせろ
27、がんがんわたれ かぎになーれ さおになれ
28、げいこ げんこまんま け(飯くわえ)まんまかねど しんじまうぞ
29、からす 勘三郎 お前の家は 焼けてるぞう 早く行ってみずかけろう
30、べろべろ ほうずき だれ 屁 たっちゃ たっちゃほうさ 向うけ
31、ゆうやけ こやけ あした天気に なぁれ
32、お正月は いいもんだ 油のような酒のんで 木っ端のような 餅食って お正月は いいもんだ
など 多くの 農民の子・町民の子の叫びが残されている。
「老人クラブだより」第13号より抜粋
自分たちが小さいころ流行った歌は、
1、いなが(田舎)のじっちゃんばっちゃん 芋食って 屁たって パンツに穴あいた屁の馬力
2、五はゴリラのけづ(尻)あらい ※運動会で5位になった時に歌われた。
もっと他にもあったと思いますが忘れてしまいました。