総善社の巨石 丸森町金山
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鬼
形山の麓の巨石には總善様(馬の神様)の小祠がありました。この近くには雉子尾川が流れており、深さが3メートルに及ぶ深い渕があったことから總善渕と呼ばれていました。今では渕は無くなり巨石と石碑だけが残っております。
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伊具郡東根金山本郷 風土記御用書出
「一 總善社 一 小名 石淵 一 勧請 誰勧請と申儀并年月共相知不申候事
一 社地 南北四間 東西二間 一 社 東向一尺二寸作 一 鳥居 東向
△一長床 △一額 一 別當 一村ニ而相祭候ニ付別當無御座候事
一 祭日 七月七日 右祭日ニハ藁ニ而馬ヲ作り相獻(たてまつる)申候
本地馬頭観音ニ付馬守護之御神ト申伝候事 拾ヶ條之内印仕候分無御座候事」
近くには伊具三十三観音の河原町観音堂がございますのであわせて参拝されるのもいいかと思います。
探索開始
ここのあたりは木が鬱蒼と生えておりました。道路拡張の際に木が切られたのかさっぱりとしています。
巨石の真ん中に石碑が見えます。
落ちそうで落ちない。
まるで石巻の釣石神社の石のようです。
古峰神社の石碑。
昔は社と鳥居があったそうですが今は確認することが出来ません。
馬頭観世音の石碑。
おそらく御用書出の馬頭観音のことと思われます。金山では祭日を七月七日とし、藁で馬を作ってあげ、村の馬頭観世音に付馬の守護神としていました。(丸森町史:参考)
總善社付近の風景
河原町の巨石の対岸(山居地区)から小富士山を望む。
この河原町の巨石を總善社と呼んでいました。
總善
は
勝善
・
相善
・
宗善
とも書き、馬の神とされています。
昔は總善淵といって雉子尾川でも水深がかなり深いところでありましたが現在では見る影も無く浅くなってしまいました。
石や水の底に神を見るこの地域の人たちの感性がとても好きです。
總善社より柳橋を望む。
この近くに磨製石剣が発見された河原囲遺跡があります。
弥生時代特有の青銅製剣に似せて作ったもので、西日本では出土例が多いそうですが、東北地方ではこの一例が知られているに過ぎないようで、考古学上貴重な発見とされています。(金山歴史散歩:参考)
霊峰
斗蔵山
と青麻山。
霊峰が重なって見えるのはここだけだと思います。
江戸時代の絵地図描かれた總善淵
江戸時代の絵地図には渕の存在がしっかりと残されていました。
金山ふるさとかるたに見る總善淵
「瑠璃色に 水が澄んでた 相膳渕」(金山ふるさとかるた)
国道113号線と平行している雉子尾川の向こうにあります。比較的探しやすいと思います。
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