イボ石 丸森町筆甫
イボ石 丸森町筆甫

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ボ石の存在は「まるもりの伝説」という本で知っていましたが、行き方が詳しく書かれておりませんでした。たまたま、一番最初の写真のような大きな道があったので上へ上へ登って行きましたらイボイボした巨石とその上に祠がありました。「まるもりの伝説」によりますと「イボ石は六畳位の広さで、北東部は断崖絶壁になっておりがある」ということから、私はイボ石に間違いないと確信しました。

丸森の伝説によりますと

「鷲の平から中下に通ずる峠道に”イボ石峠”と呼ばれている場所があります。峠の東方、標高四二〇メートルの山頂に”イボ石”という巨岩があり、鷲の平の地名発祥の言い伝えを残しています。」


鷲の平(わしのひら)地名の由来

「南北朝時代、霊山に籠もった北畠親房(きたばたけちかふさ)の武将がイボ石に登り、大きな松に止まっていた一羽の鷲を見つけて弓を射った。鷲は傷ついたが、最後の力をふりしぼって山裾の方へ舞い降りた。武将がそれを追って行くと、麓の里に死んでいた鷲を見つけた。この武将が、この地はなんという地なのかと里人にたずねたが、呼び名はないというので、以後、”鷲の平”と呼ぶようにと命名した。

この”イボ石”は六畳位の広さで、北東部は断崖絶壁になっています。戦前まで、祀られている祠の中に藤原道永銘(ふじわらのみちながめい)のある和鏡が入っていたといわれています。」


そんな鷲の平の地名の由来となったイボ石へ行ってきました。

鷲の平から中下(なかしも)へ通じる坂道の途中に車を路駐し、いざ登山開始!
落葉は多いのですが比較的登りやすい道です。
しばらくすると、鉄塔が見えてきます。鉄塔があるため木がなく、とても見晴らしがいいです。ここで弁当を食べてもいいかもしれません。
どんどん上に進んでいきますと二つの道にぶつかります。左の道を行くよりも矢印の通り山の尾根沿いを進んでいった方が、イボ石に早く到着できます。
山の斜面にあったイボ石。
二つにわかれたイボ石(陰石)
その隣にあるイボ石(陽石)
セメントで作られたような印象を受けます。
陽石と陰石。おそらく名前は無いと思われます。陰陽石という名前でどうでしょうか?
鷲の平の地名の由来となったイボ石の上部。
同じくイボ石の下部。
かなり大きい石のため2枚にわけました。
イボ石の頂上の祠。
残念ながら藤原道永銘の和鏡はありませんでした。
広さは文献にありますとおり、六畳位の広さがありました。祠の後ろは断崖絶壁です。イボ石はもろいため落ちないよう気をつけて下さい。
イボ石から見た鷲の平地区。ここから傷ついた鷲が飛んで行ったと思われます。
イボ石より岩岳方面を望む。遠くにはうっすらと海が見えました。
イボ石の近くの四等三角点。
落ちそうで落ちないイボ石。
イボ石を下から撮影。細い木が邪魔をして石の大きさを伝えることができませんでした。
陽石と写真を撮影。イボ石あり花崗岩ありと丸森は本当におもしろい!
おそらくここがイボ石峠かと思われます。ぜひ鷲の気持ちになれるイボ石へどうぞ!
Mapion
鉄塔が目印。イボ石はその鉄塔の上にあります。
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