ばくち石 丸森町舘矢間
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過
去に町道新道線を何度が通ったことがありましたが、見晴らしがいい道路だけにばくち石の存在がわからず通っていました。「ふるさとの伝説」では、町道新道線沿いにあるということで、今回はゆっくり車を進めてばくち石に会いに行ってきました。
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ふるさとの伝説
によりますと
「昔、この街道の往来が盛んだった頃、地元の人や旅人がこの石をばくち場として利用していた。ある時、いつものようにばくち好きの連中が集まりばくちをしていると、美しい娘が来て仲間に入れてくれと頼んだ。どうせ遊び半分でしていたので、女が入れば一層おもしろくなるだろうと仲間に入れた。ばくちを始めると、この女はばくちの名人なのか男たちはスッカラカンに負けてしまった。
このままでは男の意地が立たないと次の日も挑戦することにした。しかし、次の日もさんざんに負けてしまった。
三日目には悔しさのあまり、男たちはやけ酒を飲みながらの勝負となった。男たちは女に酒をすすめ、酔わせて負かそうと考えた。
酔いがまわったと見え女の手元が狂い、イカサマがばれてしまった。女は巧妙なイカサマで勝っていたのであった。
ばくちでのイカサマは昔から制裁が厳しいものと、男たちは女を木の根元に縛りつけた。女は狂ったように『
家にカエール、カエール
』と一晩中泣き叫び、その声は村中に聞こえたと言われている。
次の朝、男たちがこのばくち石のところにいって見ると、木に縛りつけた女はガマ蛙そっくりの石になっていたという。
それからこの石は『
ゲエル石
』と呼ばれるようになった」
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またこんな伝説が伝えられています。
「ばくち石で金もうけをしている人間を見て、それを横取りしてやろうと毎日すきをうかがっていた蛙が、根を詰めて身体が乾いてしまい石になってしまった」
国道349号線より船岡に通じる隈西広域農道を通り、一番目の十字路があります。右に行くと丸森駅、左は町道新道線。この新道線を大張方面に約2キロほど進むと左手にばくち石が見えてきます。
←これがばくち石です。
枯れ草と同色のばくち石。
草が枯れている冬の時期に石を撮影するのはなかなか難しいものがあります。
「ふるさとの伝説」で紹介されているばくち石の写真。上の写真の石の形、窪みなどが一致することからばくち石に間違いありません。
道路から撮影してみました。なるほど、石の上でばくちができるほど平になっています。
誰かが持ってきたようなばくち石。周りに石はありません。
実際に座ってみたら、日当たりもよくなかなかいい感じです。ばくちはしないまでもトランプゲームなら楽しめそうです。
ばくち石にあった土蜂の巣の跡。
大体こんな感じの大きさです。
ゲエル石は道路改良工事のため現在はありません。残念ながら幻の石となってしまいました。
人が歩いて行き来していた時代をしのばせる馬頭観世音の碑と庚申の碑。
船岡へ通じる隈西広域農道と町道新道線との十字路を大張方面へ約2キロほど進むと左手にばくち石が見えてきます。
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