玉貫稲生神社の石 丸森町
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丸
森が大好きな佐藤岩男さんとお話する機会がありました。丸森の植物に始まり、丸森の地形・歴史の話から石の話題になりました。岩男さんがおっしゃるには「
丸森には天然記念物である
立石
と対の女石という大きな石がある。そこには鎖場が設けられている。
」という事を聞きました。私はどこに女石があるのか聞いてみましたが、残念ながらよくわからないとの答え。おおまかな場所を教えてもらいましたので行ってきました。
女石探索中に巨石が・・・
女石目指して丸森小学校付近を車を走らせていたら大きな石が見えてきました。まさかこれが女石?
早速、車から降りて撮影。
石の上部には植物が生い茂っていました。
大きな石の周りに鎖場があるかどうか確認してみましたが、ありませんでした。
近くに住んでいる方に聞いてみましたら、この石は女石ではないとのこと。ただこの大きな石周辺で縄文時代の炉の跡や土器が出土されたことがあると言っていました。
たまたま丸森町文化財友の会発行の「
丸森町の城と館
」に目を通すことがあり読み進んでいくと、上記の大きな石の周辺が縄文遺跡であった事が書いてありました。
矢印で示されているところで炉の跡や土器が見つかったところです。
どこに女石があるのか?
大きな石が、女石ではないことがわかり、手がかりを得るべく更に赤い矢印の通り進んでみました。
最後の民家で、女石はどこにあるのか聞いてみましたら、「
そのような石は見たことも聞いたことも無いね
」との答え。
鎖場について知っている事がありますか?と聞いてみましたら、「
今はあるかどうかわからないけど、大きな石近くの山の中にあるらしいよ
」とのことでしたので再び大きな石がある所に戻りました。
鍵を握る鎖場目指してGO
女石と間違えた大きな石付近の山中に問題の鎖場あるということで、再び戻ってきました。
何と彫られているのかわからない石碑の横を登って行けばあるとのこと。
石碑横の赤い矢印のように進んで行きました。
少し進むと山の斜面に二つのコンクリート。かつてあった鳥居の土台だと思われます。何となく期待が持てます!
石が目立ち始めました。もうそろそろかな?
あれっ?どうやら
百々石公園
の道に出てしまったようです。
気を取り直してGO
気を取り直して鎖場目指して道なき道を下りました。その途中にあった巨石。
更に下ると、明らかに人工的に彫られた穴がありました。
人工的な穴の拡大写真。
一体これは何なのだろう・・・ワクワクしてきました。
人工的な穴のある巨石の下を見たら屋根がありました。なぜここに屋根が・・・・
四角の穴といい屋根といい、とても不可解な場所であることに間違いありません。
下まで降りて確認しましたところ、石の形に合わせて屋根が作られていることがわかりました。しかしなぜ屋根があるのか疑問に残ります。
赤い矢印に注目!。謎の屋根の上にまた四角いものを発見!よく見ると四角い穴に石が収まっているのがわかります。
この謎の四角い穴には石がはめ込まれており、「
神霊
」と彫られていました。神霊とは?
神霊とは?奈良県高天彦神社の例
この写真は奈良県に旅行に行った際、高天彦神社(たかまひこじんじゃ)境内にあった「神霊」の碑。
高天彦神社の「神霊」の説明。
説明版にもある通り、高天彦神社同様、丸森の「神霊」の石が収まった巨石及び周辺は聖地である可能性が大きいと思われます。
聖地である証拠を発見!
屋根の下には「玉貫稲生神社大前」と書かれた古い木札が落ちていました。この木札から推測して、この巨石自体が御神体であることに間違いありません。
木札の裏を見ましたら「大正十二年」に収められた事がわかりました。墨で書かれた字というのは長持ちしますね。
結局女石とは何だったのか?
下山後、付近にお住まいの方に聞きましたら、鎖場は既に無いとの事でした。
斉理屋敷が栄えていた同時期である明治15年あたり、○○という料理屋さんが芸者さんを置いていたそうです。料理屋の旦那さんは商売繁盛の為、竹駒稲荷神社?を作り、鎖場を伝ってみんなで参拝していたそうです。
結局女石とは写真を見てもわかる通り、大きな割れた石がそう呼ばれるようになったのではないかと思われます。
玉貫稲生神社近くのお熊野さんへ行ってきました。
付近にお住まいの方に、「お熊野さんも参拝したらいいよ!」と言われたので行ってみたら、草ぼうぼうで参道がありませんでした。かろうじて灯篭が参道であった頃を偲ばせています。
灯篭の下部には明治24年6月13日と彫られています。
草木に覆われている鳥居。
トタンの屋根で神社の建物を守っています。手前の石は、雷神塔。この石碑の前で日照りの時は雨乞いをしたそうです。
神社の建物の正面。
見事な字である雷神塔。字が上手くなるように指でなぞってみました。惚れ惚れするほど素晴らしい字ですね。
女石から立石を望む
女石といわれる石のある所から、立石を撮影してみました。
道はありません。地図を参考に何とか探してみて下さい。
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