地蔵尊の台座石 新地町福田
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な
ぜ、丸森の巨石リストに福島県新地町の石が入っているのか?それは、丸森産の巨石だからです。丸森の巨石が、福島県新地町へ移った経緯が面白いので、掲載したいと思います。
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地蔵尊建立経過
(福田ききわけ延命地蔵尊建立の石碑より)
『 新地町福田築の四十歳代の有志が相集い、地蔵尊建立実現について衆議一決し、地蔵尊建立委員会を結成。
平成元年二月九日、第一回の委員会を開催。以後保安林解除申請。建立費募金活動をはじめ、委員一同全力をあげて事をすすめた。
地蔵尊の彫像を筑波山麓真壁町石工に依頼する一方。台石を諸方にたずね求めた結果
丸森町大内黒佐野半沢源蔵氏より秘蔵の白御影石を御提供いただいき
、十一月二十六日に二十トン及び二十五トンクレーン車二台によりつり上げんとしたがかなわず、予想以上の五十数トンの重量であることが判明し、再度十二月十日に八十トンクレーン車により総力を投じてつり上げに成功し、十六輪トレーラーで運搬、十二月二十三日に地蔵尊像の据付建立を完了した。
続いて環境整備及び付帯工事を行い、平成二年四月二十九日に開眼法要を営む。 地蔵尊建立費寄進総額 四百五拾万円也 総事業費 四百五拾万円也 』
丸森大内黒佐野といえば、
黒佐野の大石1
・
黒佐野の大石2
が知られています。半沢源蔵氏の秘蔵の白御影石と二つの大石達は、産地が黒佐野ということから考えて石質は一緒である兄弟といっても過言ではないでしょう。
大きな石を運ぶ大変さは、今も昔も変わりません。有名なのは角田市藤尾にある
亀石
。大町恕軒先生の碑をつくる際、運搬等の作業に駆り出された民衆や石工が泣いたといわれています。また、
お舘山
にある金山城址の碑を運ぶ際もかなり難儀したと伝えられています。
そんな、面白い経緯の巨石がある福島県新地町福田へ行ってきました。
福田ききわけ延命地蔵尊
金山新地停車場線の福田峠を新地側に下ると、立派な地蔵尊と台座石が目を引きます。名称は、福田ききわけ延命地蔵尊。
斜めから見たところ
台座石の提供者である半澤氏にお聞きしたところ。
ここにお地蔵様を安置することが決まり、建立委員会の皆さんが台座石をあちこち探していたそうですが、なかなかいいのが見つからなかったそうです。福田のダンプを運転している方が、黒佐野の道路を走っている時、これはいいということで、話が進んでいったそうです。
後ろから見たところ
半澤氏曰く、提供する決め手は、地域の皆さんに拝んでもらえるお地蔵様の台座石になるのならということでした。
石の色からして、丸森の石といった感じがします。重量は五十数トン。軽自動車五〜六十台分の重さです。数字で比較してみると、石って重いんだなぁと実感できます。
地蔵尊建立経過の碑
内容は、上の文章を参照して下さい。
石で日向ぼっこをしているバッタ。
地蔵尊の向かいの水飲み場
地蔵尊の向かいには鉄の鳥居が印象的な水飲み場があります。流れる水を触ってみるととても冷たい。
日本一おいしい水のようです。
ふれあい広場
少し下ると、ふれあい広場という公園があります。この日は暑いせいか誰もいませんでした。
外観が未来的なトイレ。
こういう立派な東屋を見ると、かつて自転車で旅をしていたせいか野宿できるかどうか確認してしまう自分がいます。
漫画本は持ち帰りましょう。
公園内にある鳥の巣箱。穴が小さすぎたせいか、キツツキが強引に広げたようです。
台座石と比較
大きすぎず小さすぎず、お地蔵様の台座には最高の大きさだと思います。
これからも地域の皆様に愛されるお地蔵さまになることでしょう。
金山新地停車場線福田峠を新地側に下ったところにお地蔵さまはいらっしゃいます。
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