笠島の立石 角田市西根笠島地区
笠島の立石 角田市西根笠島地区

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具郡の中心を流れる阿武隈川。川の東を隈東(東根)、西を隈西(西根)と呼んでいます。伊具郡内に数多く存在する石の中で、隈東の横綱は丸森の羽入立石、隈西の横綱は角田の笠島立石。丸森・角田・白石の境に位置する笠島の立石は旅をする人の目を大いに楽しませたことでしょう。

伊具郡西根笠嶋村 風土記御用書出

「一 立石 高三丈二尺 廻拾二丈 右ニ付由来相知不申候事」

昔より名石として知られていましたが由来はわからなかったようです。


伊具郡誌

「立石 笠島権現道(権現堂のことか)の下に在り三丈二尺周囲十二丈」


そんな西の横綱である笠島立石を探索してきました。


立石探索開始!



笠島の立石の看板。
立石は高さ10メートル、周囲40メートルもあるそうです。


寛保3年(1743年)の道しるべ。
上の看板の説明によると「右 白石、左 大倉村」と彫られています。


立石の銘があるバス乗り場。(現在はありません)


これが隈西(西根)の横綱、笠島の立石です。
風土記の名水の項に「立石清水 右ニ付由来相知不申候事」
とあり、手前の堀が清水が流れていた所なのか定かではありません。


ダルマさんに似ている立石。
昔、立石付近で雨乞いを行っていたそうです。


立石を横から見たところ。


立石の上に登って見ました。
自分の車が小さく見えます。
ちょっと怖い・・・・・・


立石周りの石。


同じく立石周りの石。
おそらく立石の上部の石だろうと思われます。
いつ崩壊したかは不明。


立石と梅。
なかなかイイでしょ!


立石の近くに桜が咲いていました。ここにブルーシートを敷いて立石と桜を見ながらお酒を飲むのも一興ですね。

石の隙間に根付いた松の木。
植物の生命力にいつも驚かされます。

立石近くの山、権現堂。
標高262メートル、だいたい鬼形山(金山)と同じです。
権現堂

権現堂の頂上。遠くに仙台の太白山山頂が見えます。ちょっと感激!!
風土記によりますと見える範囲は
「伊手村・蔵ヶ森。大内村・鹿狼山、畑巻峠。丸森村・牧ノ峰。大蔵村・虚空蔵山、伊達信夫嶽。国見峠。刈田郡・中目山。高倉村・清水峠、白石嶽。柴田郡・笹谷峠。刈田郡・草倉森。宮城郡国分、白石嶽。柴田郡。大河原町。仙台。柴田郡・韮上山。名取郡・鬼土ヶ森。柴田郡・四保館。稲置村。毛萱村。名取郡・千貫松。岡村。牡鹿郡・海上。槻木町。金花山。花嶋村。横倉村。亘理郡・海上。藤田村・四方山。角田本郷。宇多郡・海上。尾山村・新山。角田・大沼。小田村・斗蔵山。嶋田村・諸山。当村諸山」

権現堂山頂の祠。
とても見晴らしがいいですよ。
頂上には特に大きな石はありませんでした。

権現堂から見た立石。やっぱりダルマさんに似ていますね。なんとなくフクロウにも見えませんか?
周りに石が無い所に、一体どのような過程で笠島の立石ができたのか、とても興味があります

写真じゃいまいち大きさがわからないと思うので立石と自分を比べてみました。

竹薮を切った後の笠島立石

竹薮で見えなかった巨石を見ることができます。

違う角度から撮影してみました。

立石の頂上より、一部崩落した石を見下ろす。
これだけでも相当大きいです。

立石と他の巨石から権現堂を望む。

角田市制施行五十周年記念だそうです。

樹種は八重桜。
立石横に咲く八重桜が楽しみです。

巨石と自分を比べてみました。

いきなり巨石東西相撲対決〜!
東根(隈東)の横綱・羽入立石
西根(隈西)の横綱・笠島立石


どちらも大きいですねぇ〜
高さは丸森のほうは12.5メートル。角田のほうは10メートル(看板による、正確にはわからない)。
どちらも堂々たる巨石です。
相撲の勝負は体格ではないですから、引き分けという事で。
Mapion
角田の広域農道沿いにある「味工房めいじ」を目印に山に向かってに一直線に進んでください。道の頂上付近に立石が鎮座しています。
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