ホイホイ石 丸森町大張
ホイホイ石 丸森町大張

 ホーム きっかけ 巨石探訪 石碑巡礼 伊具の不思議 旅で出会った石 リンク 瑞雲寺HPへ
イホイ石の存在を知ったのは、伊具郡誌の西根村のページを読んでからでした。私はこのホイホイという言葉に、妖怪か化物を想像しました。

伊具郡誌

「ホイホイ石 高倉下道にあり、高さ四丈周囲十五丈あり。」(※結局ホイホイ石は伊具郡内に3カ所あることが判明。高倉下道のホイホイ石はこちら

伊具郡誌には由来など詳しいことは書かれてありませんでした。高倉下道ってどこにあるんだろう?と西根の知り合いに聞いてみたのですが、わからないということで、ホイホイ石の調査はそのままに・・・

色々調べてみた結果、西根に近い丸森の大張・中ノ間舘にあるということで、地図を頼りに調査に出かけてみたものの大張の道を迷って探せないで終了。

また日を改めて調査に出かけました。二回目も同じ道をぐるぐる回るだけで終るのかと思っていたところ、車がやっと通れる細い道がありました。もしこの道沿いに石が無かったらあきらめようと思っていたところ大きい石が立っていたので思わずバンザイ!をしてしまいました。

ホイホイ石の伝説(ふるさとの伝説より)

「昔、夜にこの場所を通るとホイホイホイホイと女の泣き声が聞こえた。
村の人たちは化け物が出るといって怖がり、夜はもちろんのこと、昼間でもこの岫道(くきみち)を通る人はいなかった。
村の人にとってこの道は、重要な生活道路であったのでここを通れないのは大変不便であったのが、泣き声の正体が分からず、村人は不安の毎日を送っていた。
この噂を聞いたある侍が、「俺がその正体を確かめてやる!」と、いざ!という時の身支度をして夜にこの場所に来てみた。真夜中になると、どこからともなくホイホイホイホイという泣き声が聞こえてきた。侍は、刀の柄に手を掛ながら泣き声のする方に寄って見ると、道端の大きな石が泣いていた。
侍が石を目掛け、居合抜きで切りつけると、ギャーという声がして泣き声が止んだ。
次の日、村の人たちが石のところへ行ってみると、石に刀傷が入っていた。
以後、このことがあってから泣き声はしなくなり、村の人たちも安心して生活できるようになり、この石をホイホイ石と呼ぶようになった」
現在ついている傷は、侍が切りつけた刀傷であるといわれています。


割れ目一つでこのような話が伝わる丸森の巨石は面白いですね。

ホイホイ石探索開始!
ホイホイ石へ行く途中にあった大きい石。
このあたりは巨石が多いです。もしかすると山の奥にも巨石があるかもしれません。
馬頭観世音の碑
ホイホイ石へ通じる道にあった大きい石。
かなり巨石です。最初これがホイホイ石だと思っていましたが違っていました。(ホイホイ石には刀の傷があるという)
写真の右方向へ行くと薬師如来堂があり。そこをこえてT字路があるので右に行ってください。
正面から見たところ。
薬師如来堂
とても痛そうなので、早く木を動かしてください。
やっと発見!
違う方向から見たところ
見事な刀傷です。
刀傷の言われの他に、次のような言われがあります。
「この場所は、村の若い男女の逢引の場所で、先に来た方が「ホーイホイホーイホイ」と声を掛ける習わしがあった。
石はその目印であり、石に登って呼び合うところからホイホイ石と呼ばれるようになった。
また、多くの男女が石に登って「ホーイホイホーイホイ」と声を掛けるので、いつの日か石も声を出すようになった」ともいわれています。(ふるさとの伝説より)
立っている石はとても目立つので伝説になりやすいのかも知れません。
これがうわさにきく、刀の傷です。
石を斬りつけるという伝説は奈良の柳生の里にも伝わっています。
それが柳生石舟斎が天狗と思って斬りつけたという一刀石。
ホイホイ石と記念撮影。
Mapion
かなりわかりずらいので地図を参考に行ってみてください。難易度
 ホーム きっかけ 巨石探訪 石碑巡礼 伊具の不思議 旅で出会った石 リンク 瑞雲寺HPへ