鍋森山の配石遺構 角田市小田
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鍋
森山、なんてひびきの良い山の名前なのでしょうか?名前からして何かがあると感じさせる山です。斗蔵山の左右にお椀を伏せたような山があります。右に見えるのが大森山で左に見えるのが鍋森山です。この山は、火の玉博士で有名な大槻義彦教授(角田市小田出身)が高校生のころ鍋森山の頂上に
火の玉観測センター
開設したところです。大槻教授の著書「
火の玉の謎
」によると、高校生のころ「街に噂が立った。鍋森山に乞食(大槻教授)が住みついた。蚊帳を吊って寝泊りしているらしい−というのだ。警察がその乞食(大槻教授)を探しにくるそうだと、弟が聞き込んで知らせてくれた。」それを機に火の玉観測センターは閉所してしまったそうです。興味のある方は「
火の玉の謎
」という大槻教授が書かれた本に詳しく書いてあるので本屋でお買い求めになってください。
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伊具郡西根小田村 風土記御用書出
「一 羽山社 一 小名 鍋森 一 社地 南北三間 東西二間半 一社 辰巳向七寸作 一 鳥居 辰巳向 一 地主 龍蔵院 一 別当 龍蔵院 一 祭日 三月十日」
鍋森山には御用書出に書いてあるように羽山社が祀ってあります。また小田の人々は権現森と呼んでいます。鍋森山の頂上には巨石はありませんが、中腹におびただしい石の集まりがあります。これらの石は中心部がやや高くなってサークル状になっており、人工的に作ったものではないかという説もあります。大槻教授が火の玉を研究する原点となった火の玉観測センターがあった鍋森山へ調査に行ってきました。
鍋森山へ行く道の横にたっている乳牛感謝の碑。彫られた牛が、なんとなく耕野の牛石に似ています。
砂利道を登っていきます。
牧草の緑がすがすがしい!しかし空模様が怪しい。雨が降る前に登らねば・・・
黄色い矢印の通りに登ってください。
登るにつれて、小さい不整形な石が多くなってきます。
注意して見ますと、これら一群の石は、円形状をなしています。これが鍋森山の配石遺構?
私の直感は人工的なにおいを感じました。うーん、鳥肌が立ってきた・・・
中心部が盛り上がっています。
「これらはどう見ても自然のなせる業とは思えず、人間が意識的に構築したものではないか、そんな感じを受けます。もしそうであるとすれば、これは考古学でいう配石遺構に当たるものと思われます。」(角田みどころ訪ね歩きより)
配石遺構は隣の白石市にもあるそうです。正直、角田にあっても不思議ではないでしょう。
中央部が盛り上がっています。子の他にも古墳に似た高まりが一つあるそうですが確認できませんでした。
鍋森山頂上にある、空霊大権現の碑。御用書出にあるように羽山となっています。ちなみに天和三年は1683年です。この近くに火の玉観測センターがあったのでしょうか?今では石碑だけが残っています。
斗蔵山の隣が鍋森山です。登山道はありませんが、すぐ頂上につきます。
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