金山 西新田の双体道祖神
双体道祖神 丸森町金山西新田

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さんより「お地蔵様が道路工事中に掘り起こされ、野ざらしではかわいそうなのでお堂を作りました。」とのお話を聞く機会がありました。早速、新しくできたお堂と、掘り起こされたお地蔵様に手を合わせるべく数珠を持って行ってまいりました。

掘り起こされたお地蔵様は、丸森から雉子尾橋を過ぎ、坂を下った場所に安置されています。すぐに見つけることができましたので、車を安全な場所に駐車し手を合わせ読経致しました。

Sさんより話を聞くに及び、お地蔵様だと思い込んでいた私はお堂の中を見て驚いてしまいました。なんと宮城県でも数少ない双体道祖神(そうたいどうそじん)だったからです。

双体道祖神とは男女が並ぶ石像で、本州中部とくに長野県に多く、宮城県にはわずかしかありません。

道路工事の際、お地蔵様(双体道祖神)が掘り起こされた周辺は、昔は畑だったそうです。なぜ土中にあったのか?なぜ中部地方の石造文化が金山の地にあるのか?全くの謎です。残念ながら石には年号や寄進者名が彫られていないので由来がわかりません。どなたか謎を解き明かして下さい。

丸森から金山に向かう国道113号線の雉子尾橋を過ぎ坂を下り、すぐ左に入った場所に双体道祖神が安置されてあります。
工事関係者によると、昨年(2023年)の11月下旬、長者山へ向かう道路の側溝と歩道工事の際、お地蔵様(双体道祖神)が掘り起こされたとの話です。

町が絡む工事ですので、誰かが埋めて掘り起こしたという自作自演の話ではありません。
掘り起こされた場所からほど近い赤い矢印のある場所に安置されています。
Sさんは掘り起こされたお地蔵様が野ざらしでかわいそうだと思い、地蔵堂を作り寄贈されたとのことです。
銅板屋根の立派なお堂です。無事掘り起こされ日の目を見て良かったですね。
宮城県では数少ない双体道祖神

上の写真では手を合わせているお地蔵様に見えます。

まさか金山の地で双体道祖神が掘り起こされるとは夢にも思いませんでした。貴重な発見です。
参考に双体道祖神の写真を載せておきます。(※歴史散歩事典 山川出版社より)
双体道祖神の陰影を強調してみました。

男女仲良く優しい笑顔で寄り添っている姿が印象的です。

まさか金山の地で双体道祖神が掘り起こされるとは・・・丸森の大ニュースです!
お堂の周辺には駐車場がありません。意外と交通量が多いので注意して下さい。

これからは道を行く人々を見守って下さることでしょう。
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