羽山(丸森富士) 丸森町金山
羽山(丸森富士)171.3m 丸森町金山

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富士山の北側の山が羽山、またの名を丸森富士といいます。

伊具郡東根金山本郷 風土記御用書出

「一 葉山社 一 小名 富士山 一 勧請 誰勧請と申儀并年月共相知不申候事 
一 社地 南北四間 東西四間 一 社 東向七尺石作 △一 鳥居  
△一 長床 △一額 △一 地主 中嶋與市様御拝領地之内ニ付地主無御座候事
一 別當 一村ニ而相祭候ニ付別當無御座候事 一 祭日十一月七日
右拾ヶ條之内印仕候分無御座候事」


以前は山頂に石造りの社があったのでしたが残念ながら無くなっていました。

阿武隈渓谷県立自然公園(仮称)予定地学術調査報告書

「花崗岩の露岩(トア)がたくさん分布する地域は、雉子尾(キジオ)川と内川の間の丘陵、特に丸森富士といわれるP.171.3m峰からその南の立石附近、鬼形山(P.262.8m)附近、266.5m峰附近がまず第1に挙げられる。特に丘陵先端の丸森富士の稜線附近には、そのような花崗岩の露岩を14コほど数えることができる。」


と報告されています。記述にあった花崗岩の露岩14コの内10mを超えるものが4コ、5m以上のものが5コ数えられる程大きな石が多い山です。この14コの巨石は小富士山も含まれています。

羽山の伝説(丸森町文化財辞典より)

「羽山と立石  昔、羽山と立石は大空を貫くほどの大石であったという。
お互いに勢力争いを始め、ついには火だるまの猛げんかになってしまった。
南の石(立石)と北の石(羽山)の火花を散らすさまは、遠くの里から見ても、夜でも昼のように明るく、まるで雷がなっているようにすごかったという。
この猛げんかは何日間か続いたが、とうとう羽山の大石が負けて、半分くらいが金山の方に飛ばされてしまった。
怒った羽山の大石は、最後の力を振り絞り、火の玉となって立石に体当たりをした。
立石の一部は東の方を削り取られ、山の下の方へうなり声を上げながら飛んで行った。
今も泉屋敷の下、内川の川底に残っている。ここに飛ばされてからも、悔しさのあまりうなり散らしているので、土地の人々はうなり石と呼んでいる。
その後、残された羽山と立石には、羽山大権現が祀られ、作神様としてふもとの人々から信仰されるようになった。」


近いもの同士穏やかに過ごしたいものです。

羽山はどこにあるか?
羽山へは小富士山に登ってから峰伝いに進んでいった方が間違いがありません。
いざ!羽山へ

小富士山の峰をずっと北へ向かって歩くと羽山に到着します。途中出会った不思議な形をした石。
火薬庫からも登ることが出来ますが。道が無いため藪との格闘を覚悟してください。
妖怪ぬりかべが2体いるような石。
割れ目石
またまた割れ目石。
かなりの高さです。
不思議な模様の石。
巨大な石。
以前は木の伐採されたおかげで金山の片山地区から登ることができましたが、灰色の細い木が成長して登ることができなくなってしまいました。
羽山より立石を望む。むかしむかし、羽山と立石でかなり大きな喧嘩があったそうです。今のところどちらも落ち着いています(^ ^)。
頂上の石の上には「お羽山さん」の石の祠があったのですが、今はありません。おそらくイノシシの仕業かもしれません。最近、イノシシの出没が頻繁になってきているようです。
冬限定で見える巨石
角田から見える巨石としては立石が有名ですが、冬限定で見える巨石が羽山(正確には小富士山と羽山の中間)あるのです。

撮影場所は、枝野橋に近い角田市枝野の田んぼ
巨大な石の上に雪が乗っかっているお陰で、角田からも見えるわけです。
拡大写真
実際に行ってみると、写真のような感じです。

人が写らないと大きさがいまいち伝わりませんね。
近くで撮影しようとしても雑木の為うまく撮影することができませんでした。
頂上からの眺め
頂上(171.3m)からの眺め。
阿武隈川と雉子尾川の合流する赤い丸のところは台町古墳。一大古墳群が形成されることからもわかるように住みやすい土地だったのでしょう。
Mapion
台町古墳群のすぐ近くの羽山、何かあると感じさせる山です。
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