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庚申とは?
人の体内(頭と腹と足)にある三尸の虫が、60日ごと(一年に6回)にまわってくる庚申の夜、天に昇って人の罪過を天帝に告げるため生命を縮められるとする中国の道教の教えがあります。庚申の夜は眠らずに言行を慎み、健康長寿を祈念する信仰遊戯が行われることになりました。
これは道教の信仰が底流にあり、仏教的な信仰が加わり、室町時代には庚申待をする講が結ばれ、月待講による供養塔造立にならった庚申塔造立が始まりました。
庚申待の行事や庚申塔造立は人の延命招福にありますが、村の講中のものが徹夜で酒食をとることから、村民の連帯につながりました。
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■丸森町筆甫早稲田観音堂境内にある庚申碑を例に説明
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真ん中の像は青面金剛です。
他に帝釈天、神道では猿田彦神と呼ばれています。
真ん中よりちょっと下の左右にいる動物は鶏です。庚申の日を夜明かしすると酉(とり)の日となることから彫られたのでありますが詳しいことはわかりません。筆甫の石碑は雄と雌が彫られています。互いが向かい合い、とても仲がよさそうです。
一番下の見猿・言わ猿・聞か猿は8世紀ごろ天台宗の教えとして日本に伝わりました。中国語の「不見不聞不言」を訳したもので猿とは関係がありません。全て「ざる」で終えることから、さるにかけて三猿が彫られました。三匹の猿は古代エジプトにも見られるものでシルクロードを経由して中国に伝わりました。エジプトから筆甫に伝わったことを考えると悠久のロマンを感じます。
一番上の日・月は天気予報が無い昔。稲を作る人にとっては最大の関心事でした。豊作を願って彫られたと考えられます。日・月の下にある雲は瑞雲といい、めでたい時に出る雲とされています。
青面金剛が持っている羂索は棒に巻きついた蛇にも見えます。蛇は三尸の虫封じの道具とされています。ちなみに京都延命院の縁起によりますと、棒に巻きついた蛇は、三尸の虫封じを表現したものと説明してあります。宝剣・弓矢は悪魔降伏の為に持っているものと思われます。
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丸森・角田の庚申碑(※像の彫られているもの)
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丸森・筆甫
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丸森・筆甫
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丸森・筆甫
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丸森・金山
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角田・北郷
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角田・北郷
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福島県・相馬
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福島県・相馬
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文字+図柄が彫られている庚申碑
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丸森・大内
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角田・枝野
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角田・枝野(※左右の年号の下に三猿と二羽の鶏が彫られているが、土中に埋まっている) |
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角田・枝野(上と同じく三猿と二羽の鶏が彫られているが、光線と苔の関係で見つけづらい)
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文字のみの庚申碑
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丸森
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角田・枝野
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丸森
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福島県・相馬
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百庚申
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丸森・筆甫
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丸森・耕野
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巨石に彫られた庚申
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丸森・角田共にたくさんの庚申碑が存在します。形式は文字だけ彫られたものや像が彫られたもの等、地域によってさまざまです。 |
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