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丸森町筆甫。昭和9年柳田国男先生によって行われた山村調査の対象地区で「宮城県の遠野」とも呼ばれている色々な伝説のある地域で、むしろ、遠野の方が、「岩手の筆甫」と呼ばれるべきと思う今日この頃です。筆甫の経石は残念ながら人の注目を浴びてもおかしくない巨石であるにも関わらず、風土記御用書出の名石の項には記されておりませんでした。
●経石の伝説 1
「その昔、筆甫の里に旅のお坊さんが立寄ったそうだ。
お坊さんが念仏を唱えるとなんとも有難味が漂い、里の人々はお坊さんにもっとここにいてくれと頼んだそうだ。
お坊さんも用事があるらしく、<大石にお経を封じ込めておくから、聞きたい時は大石に耳を当ててみたらいい>といって去ったそうだ。
里の人々はお坊さんに言われたとおり大石に耳を当ててみると、有難いお経が聞こえてくるではないか、それ以来、この大石を経石と呼んだそうだ」
●新しく看板が出来ました!こちらの方がわかりやすいので紹介します。
「むかしむかし、ある日の夕暮れどきのこと、鎧石から赤坂を越えて一人の行脚僧が平松に入りました。お坊さんは、村人たちが集まり念仏講が行われている家に招かれ、一緒になって幾日も念仏を唱えていました。しかし、お坊さんは、また旅に出なければならなくなり、村人たちが必死に引き止めたところ、「私のお経は、赤坂の大石に伝えておきます。私のお経が聞きたくなったら、あの大石に耳を当てると良い」と言い残し南の方に旅立って行きました。その後、言われたままに大石に耳を当ててびっくり、行脚僧の言ったとおり、お経が聞こえてくるではありませんか、今も、この大石に耳を当てると念仏のような音が聞こえてきます。」
小さい頃、父親に車で連れて行かれて、大石に耳をあててみろと言われて耳をあててみましたが何も聞こえませんでした。もう一度小さい頃に戻って石に耳をあててみようと経石に行ってきました。何か聞こえてくるかな?
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経石探索開始!
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経石の看板。 |
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筆甫森林(もり)のレストランの道路を右折してしばらくすると、経石という、横長の巨石が見えてきます。 |
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経石と自分とで比べてみました。下の埋まっている部分も含めるとかなり大きいのではないでしょうか? |
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違う位置から撮影してみました。経石の上には祠や石碑があります。登るには脇にある木をよじ登るしかないと思います。頑張って下さい。 |
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違う日に経石を訪れた時の写真。経石に耳をあてて見ましたが残念ながら聞こえませんでした。心が純粋な人しか聞こえないのかもしれません。 |
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経石の伝説 2 (ふるさとの伝説より)
「笹ノ峠の送り狼 平松から霊山に通じる笹ノ峠には、山の神のお使いで、旅人の通行安全を守る狼がいるといわれている。昔、平松に百姓のかたわら商売をしている木村某という人がいた。笹ノ峠を越すのは夜になることが多く、山の神様に道中安全を祈りながら越していた。ある晩のこと、峠を越えて家の前に、馬の後ろで「ウォー、ウォー」と狼の声がした。「大変だったな、もう帰っていいぞ」と一声かけると、笹ノ峠の方へ戻っていった。大きな石の上に、この人が祀った山の神の祠があり、現在も信仰されている」
平松には大きな石が二つ(大聖不動明王堂の巨石と経石)ありますが、石の上に山神の祠があるのは経石しかありませんので、おそらく経石のことであろうかと思います。また、笹ノ峠を過ぎた霊山町大石地区には山神と彫られた巨石があるのも興味深いところです。
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大きな石の上の祠
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経石の上にある祠
比較的新しく感じます。
よじ登って、祠に参拝しました。 |
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同じく経石の上にある山神の碑と祠。不思議といいコンビに見えます。これからも仲良くね。もしかすると右の祠が山神(送り狼)の祠かと思われます。 |
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送り狼が出るという笹ノ峠方面を向いています。 |
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十円玉がお供えしてありました。 |
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赤い石の山神碑。 |
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経石の周り
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久しぶりに訪れたら、池ができていました。作るのは大変だったと思います。遠くに見えるのは経石。はしごがかけられています。 |
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ガッタ~ン!
大きい獅子脅し。 |
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経石を眺めながら、お弁当を食べてみたいです。 |
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経石の上から見た広場。 |
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岩の割れ目にも春の息吹が。条件の悪い所にも芽を出す植物を見て、自分も頑張らねばと思いました。 |
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経石付近の猫神様
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経石より下った民家の後ろの竹藪にお祀りされている猫神様。 |
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M家の敷地内にお祀りされている猫神様。 |
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経石に行ってみませんか
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経石の左側にはしごが立てかけてあります。ある時と無い時があるので注意して下さい。※あればラッキー |
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筆甫、森林(もり)のレストランが目印です。 |
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