曹洞宗金龍山瑞雲寺のホームページにお越し頂きありがとうございます。
よく檀信徒の皆様より
「瑞雲寺さんの宗派は何ですか?」
「我家の宗派は何でしょうか?」
「うちは曹洞宗らしいですがどういう宗派なんですか?」
という問い合わせが多く聞かれます。
瑞雲寺の宗派
瑞雲寺の宗派は曹洞宗(そうとうしゅう)です。
本尊様
曹洞宗は、遠くは印度(インド)でお悟りお開きになられた、お釈迦様(釈迦牟尼仏)を本尊とし、お釈迦様の教えを中国に伝えた、達磨大師(通称:ダルマさん)を初祖と仰いでいます。
両祖
お釈迦様の教えを中国から日本へ持ち帰った大本山永平寺御開山の道元禅師(高祖承陽大師・こうそじょうようだいし)、その教えを全国に広めた大本山總持寺御開山の瑩山禅師(太祖常済大師・たいそじょうさいだいし)を両祖(りょうそ)と仰いでおります。
本尊唱名
本尊唱名は曹洞宗では、「南無釈迦牟尼仏」(なむしゃかむにぶつ)とお唱えください。
「南無」とは、サンスクリットのナマス(Namas)を音写したもので、帰命(きみょう)、帰来(きらい)、信従(しんじゅう)などと訳され、仏・法・僧の三宝に帰依信従することをいいます。
曹洞宗で読むお経
修証義(しゅしょうぎ)・般若心経(はんにゃしんぎょう)・観音経(かんのんぎょう)・寿量品(じゅりょうほん)等の諸経典を読誦(どくじゅ)します。
以上、瑞雲寺の宗派・曹洞宗のおおよそについて説明しました。
次は曹洞宗について一歩進んだ説明です。
さらに詳しく
宗派名を禁じる
道元禅師は弟子達に特定の宗派名を称することを禁じ、曹洞宗という名を生涯用いることはありませんでした。
その理由
特定の宗派名を称することを禁じた理由は、道元禅師が入宋(当時の中国)して如浄禅師から受けついだものは釈尊正伝の仏法(お釈迦様の教え)であり、一宗派の教えではないということからです。
(※現在では曹洞宗という宗派名を名乗っています。曹洞宗という呼称は、瑩山禅師の後の峨山禅師のころと伝えられています。)
釈尊正伝の仏法
道元禅師のいう釈尊正伝の仏法(お釈迦様の教え)とは何か?
それは悟りを求めることなく、ただひたすら坐り(只管打坐)、身も心も一切のとらわれをのがれて自在の境地に入ること(身心脱落)です。
自在の境地に入る道が坐禅であり、無心に坐禅をする姿そのものが、すなわち悟りの姿なのです(即心是仏)。
坐禅とは曹洞宗門の教えの要
坐禅を行住坐臥に展開することを威儀即仏法 作法是宗旨(いいぎそくぶっぽう さほうこれしゅうし)といいます。
坐禅、掃除、洗濯、畑仕事、食事、睡眠、立ち振るまいなどの行住坐臥すべては仏法そのものであり、食事の仕方や手の合わせ方など作法どおりに実行することが曹洞宗門の教えの要となるわけです。
道元禅師のお言葉
仏道をならふといふは 自己をならふなり
自己をならふといふは 自己をわするるなり
自己をわするるといふは 万法に証せらるるなり
万法に証せらるるといふは 自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり