お彼岸

お彼岸の期間

お彼岸といいますと、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が有名ですね。期間は春分・秋分の日を中日として前後一週間行われます。
 
お彼岸の前日には、お墓・仏壇の掃除はもちろん、仏具などもきれいに磨き、お花を供えましょう。


お彼岸とは

お彼岸というとお墓参りをする期間のように考えられていますが、この「彼岸」という言葉には深い意味がございます。苦しみの多いこの世界を「此岸(しがん」というのに対して、苦しみのない悟りの世界を「彼岸(ひがん)」といいます。
 
お釈迦様は彼岸に到る道を波羅蜜(はらみつ・パーラミター)といい、「六波羅蜜」という六つの行いを教えています。
 
それでは、彼岸に到る六つの行い「六波羅蜜」とは何かと申しますと
 

一、布施(ふせ) 布施とは、施しをしても見返りを求めない。
 
二、持戒(じかい) 持戒とは、仏教徒としての日常生活のきまり(戒)を守ること。
 
三、忍辱(にんにく) 忍辱とは、耐え忍ぶこと。怒りの心をしずめ、苦しみに打ち勝ってはじめて喜びと安心が得られる。
 
四、精進(しょうじん) 精進とは、善を行い悪を絶つ努力を継続的に行うこと。
 
五、禅定(ぜんじょう) 禅定とは、坐禅をして心を落ち着かせること。
 
六、智慧(ちえ) 智慧とは、坐禅をすることによって生まれる宗教的叡智。

 
 
このお彼岸を機に、彼岸という理想の世界は遠く手の届かないところにあるのではなく、日常生活の中で六波羅蜜の一つでもいいので実行し悔いのない生活を送りましょう。

お彼岸